お金には、額面とは別に心理的なスケールがあるのをご存じでしょうか。
私が土地を購入したときのことです。
土地の仲介業者が何度も家に来て、住宅地開発計画の説明を熱心にしてゆきました。
なかなか良さそうな土地なので、こちらも興味を示していると、こんどは重役が来て、
話がどんどん具体化してゆきます。
ここで面白い事が起きました。
土地購入価格の交渉になると、こちらが一回モジモジする毎に50万円単位で安くなるのです。
さらに業者の車に乗って現地を視察すると、いきなり200万円も安くなりました。
相手も勝負に出たのです。
インターネットで周辺の土地価格を調べても、破格の値段でした。
この後さらに、一回モジモジし、登記費用と税金分の金額をまけさせました。
このときの50万円は、500円の感覚でした。
つまり、この土地取引のお金の心理スケールは50万円だったのです。
50万円といえば、私の給料より遙かに高い金額です。
一方株取引では、私のお金の心理スケールは1万円となります。
株取引で1万円以下の儲けは、儲けた気がしません。むしろ損した気分にすらなります。
私の場合、5万円以上儲けて、はじめて儲けた気持ちになれるのです。
この心理スケールを日常生活に当てはめると、数千円程度のお金は、はした金であり、無駄遣いに拍車をかけること
になります。
あぶない、あぶない。
ところが、インターネットのお小遣い稼ぎはどうでしょうか。
インターネットのお小遣い稼ぎでは1メール1円のことが多く、海外のペイドメールでは1メール0.1円のこともざらに
あります。
500円稼ぐのに何ヶ月もマウスをチクチクしなければなりません。
そのことを考えると、必然的に無駄使いしなくなります。
缶ジュースを買うときでも、これをネットで稼ぐにはどれだけチクチクしなければならないかと
考えるようになります。
つまり、日常のお金の心理スケールがネットお小遣い稼ぎのスケールとなり、無駄使いしなくなるのです。
このことが、ネットお小遣い稼ぎの最大のメリットではないかと思っています。